太るとどうしても気になるのがお腹周りですが、ぽっこりとお腹が出ている原因は様々です。
おなか太りは、その原因によって6タイプに分類できます。
皮膚と腹筋の間に付く皮下脂肪で膨らんでいるのがよくあるタイプで、胃腸、肝臓、子宮などの大切な内臓を温各保ち、守る役割があります。
注意したいのは臓器の周りに直接付く内臓脂肪です。おなかに詰まった脂肪が内側からおなかを膨らませているので、皮下脂肪のようにプヨプヨせず、張りがあるのが特徴です。
腹囲の基準(男性85cm、女性90cm)を超えると、脳梗塞や心筋梗塞のリスクが高まります。
<おなか太り6タイプ>
- やせ型で、お腹だけポッコリ
・基礎代謝が少ない
・腹筋低下による内臓下垂 - 食後に張るタイプ
・早食いや大食いで胃腸がパンパン - 便秘している
・食生活の乱れ
・下腹がポッコリ - 悪姿勢
・猫背など姿勢が悪いため、下腹の皮下脂肪がたわむ - リンゴ型肥満
・おへそ周りを中心に内臓脂肪が蓄積
・メタボの典型 - 全身体形崩れ型
・体脂肪率25%以上(男性)、30%以上(女性)
・全身にぜい肉
上記のうち、5、6は、メタボ腹として注意が必要です。
内臓脂肪は皮下脂肪より燃焼しやすい傾向にあるので、生活の禁欲的節制で効率的に腹をへこませることが可能です。
1月は正月太りが気になる時期ですが、一時的に食べ過ぎて脂肪細胞が肥大してもすぐに栄養状態を調整すれば脂肪が燃焼され、細胞は元の大きさに戻ります。肥大した脂肪細胞が分裂して細胞数が増えるとやせにくくなりますので、規則正しい生活で早めの修正が必要です。
おなか周りは健康のバロメーターです。日頃から脂肪を付けないよう心掛けましょう。
※2012年1月7日(土)日本経済新聞NIKKEI PLUS1参照