当院ではお子様の診療もしております。
お子様の疾患全般(ケガなどの外科的疾患を除く)に対応いたします。風邪などのちょっとした体調の変化はもちろん、お子様が体調不良をおこし、どのような病気かはっきりしない場合など、自己判断せず、どうぞご相談くださいませ。
小児科で扱う主な疾患と診療
- 呼吸器疾患(かぜ症候群、咽頭炎、気管支炎、気管支喘息など)
- 消化器疾患(小児下痢症、細菌性胃腸炎、過敏性腸症候群 など)
- 感染症
- アトピー性皮膚炎
- 各種予防接種
などに対応しております。
各種予防接種
各種予防接種を行っております。
戸田市と蕨市の任意ワクチン公費助成制度について院内にお知らせをしております。
こちらからもご覧いただけますので、接種の前に一度ご確認くださいませ。
> 平成23年度 任意ワクチン接種公費助成事業について(院内のお知らせを画像でご覧いただけます)
Acrobat Readerをインストールされていない方はこちらからインストールしてください。>> |
戸田市、蕨市助成制度について
戸田市と蕨市の各予防接種の助成事業について詳しくは下記をご覧くださいませ。
【戸田市】
> インフルエンザ菌b型(Hib)
> 小児用肺炎球菌
> 子宮頸がん(サーバリックス・ガーダシル)
【蕨市】
>インフルエンザ菌b型(Hib)、小児用肺炎球菌
>高齢者肺炎球菌
>子宮頸がん(サーバリックス・ガーダシル)
ヒブ
ヘモフィルス属インフルエンザb型菌のことを略してヒブ(Hib)と呼びます。
ヒブは、鼻やのどにいることがありますが、そのままでは病気になりません。しかし、ヒブが血液や肺の中に侵入すると、髄膜炎や敗血症・致命的な救急疾患である急性喉頭蓋炎などの深刻な病気をひき起こします。ワクチン接種によりこれらの病気を予防します。
小児肺炎球菌
従来の肺炎球菌ワクチンと異なり、小児専用のワクチンです。
肺炎球菌は、元気な子供の鼻や喉にでもいるような、ごく身近な菌です。しかし抵抗力が落ちていて風邪をひきやすいような時には、体内に入り込んで様々な病気を引き起こします。ワクチン接種で肺炎球菌が原因でなる髄膜炎や菌血症、肺炎、中耳炎を予防します。
肺炎球菌による髄膜炎にかかるリスクが高いのは、0歳児が全体の約半数を占め、5歳くらいまでは要注意です。それ以降は年齢とともにリスクも減少していきます。生後2カ月を過ぎたらなるべく早く受けるようにしましょう。
子宮頸がん
子宮頸がんは遺伝などに関係なく、性交経験がある女性なら誰でもなる可能性のある病気です。近年では20代後半から30代で急増し、若い女性の発症率が増加傾向にあります。
子宮頸がんは、女性特有のがんの中では乳がんに次いで死亡率が第2位を占めており、特に20代から30代の女性においては、発症するすべてのがんの中で第1位となっています。
子宮頸がんはHPV(Human Papilloma Virus、ヒトパピローマウイルス)というウイルスの感染が原因です。ワクチン接種により、子宮頸部の細胞にHPVが感染するのを防ぎます。子宮頸部の感染や感染によるガン化を防ぐ目的で、性行為を経験する前に接種することが望ましいといわれています。
子宮頸がんワクチンには、2種類のワクチンがあります。(サーバリックス・ガーダシル)
ロタウィルス胃腸炎
ロタウィルスワクチン胃腸炎予防ワクチンの接種を行っております。
ロタウイルス胃腸炎とは
ロタウイルス胃腸炎は、突然の激しいおう吐と米のとぎ汁のような水様性の下痢を繰り返すのが特徴で、赤ちゃんに重症な胃腸炎を引き起こすだけでなく、脳炎や脳症になると後遺症が残ることもあります。ごくわずかな数のウイルス粒子で胃腸炎を発症するといわれているほど感染力が強いため、衛生状態に気をつけても予防が難しいウィルスです。
ロタウイルス胃腸炎の診断とケア
ロタウイルス胃腸炎には、原因ウイルスに対する治療薬がありませんので、症状に対する対処をします。
まず、吐き気がおさまったら、「こまめに」「少しずつ」水分を補給して、脱水を予防します。水分補給には、ミルクよりも湯冷ましか母乳、電解質を含むイオン水が適しています。赤ちゃん用のイオン飲料(補水液)を使用することもできます。
しかし、繰り返し起きるおう吐・下痢のため、水分補給がままならず、急激に症状が悪化してしまうことも、少なくありません。
- おしっこの回数・量が少ない
- 水分がとれない
- 唇や肌が乾燥している
- 顔色が悪い
- ぐったりしている
など、脱水のサインが現れたら、早めに小児科を受診しましょう。また、下痢でおしりがかぶれないように、その都度ぬるま湯で拭いて、清潔を保つことも大切です。
ロタウイルス予防ワクチンとは
ロタウィルス予防ワクチンは世界120か国以上ですでに認可され、入院を必要とするような重症なロタウイルス胃腸炎は大多数を防ぐことができると考えられています。他のワクチンと同様、接種後に何らかの副反応がまれにあらわれる場合や、体質や体調によっては接種できない場合もありますが、ワクチンを受けないでその病気にかかる確率の方がはるかに高いことから、WHO(世界保健機関)では、ワクチンによるロタウイルス胃腸炎の予防を奨励しています。すでに海外で多くの赤ちゃんが接種してその効果と安全性が確かめられたため、日本でも2011年11月より接種可能となりました。
ロタウイルス胃腸炎予防ワクチンは、ロタウイルスの病原性を弱めてつくられた経口生ワクチンで、甘いシロップ状に仕上げてあります。ワクチンは、チューブ式の小さな容器に1回分が入っていますので、それを赤ちゃんに飲ませて接種します。ワクチンを接種すると、赤ちゃんのおなかの中でロタウイルスに対する免疫がつくられます。そのため、ロタウイルスに感染しても胃腸炎を発症しない、または発症しても点滴や入院が必要になるほどの重症化をほとんど抑えられることが国内外の臨床試験などで確かめられています。
また、胃腸炎を起こすロタウイルスには年や地域で流行がありますが、免疫がつくと、流行のタイプに関係なく赤ちゃんがロタウイルスから守られることも確かめられています。
初回接種時期の目安:生後6~24週まで(2回)