循環器内科とは
循環器内科では心臓や血管、血圧にまつわる病気の内科的治療を行います。
肩、背中がつらい・痛む、胸が締めつけられる、動悸・息切れやめまいがする、といった症状をお持ちの方から、これといった症状がなくても心臓の病気を心配されている方、また健診で心雑音・心電図異常があると言われるなど循環器系の異常を指摘された方まで、どうぞお気軽にご来院ご相談ください。
循環器内科で扱う主な疾患
- 狭心症
- 心筋梗塞
- 心不全
- 心臓弁膜症
- 不整脈
- 肺高血圧症
- 肺塞栓症慢性期
- 血管疾患
- 脳卒中(脳梗塞、脳出血、クモ膜下出血など)慢性期
- 二次性高血圧
などに対応しております。
各種検査
- 心電図
- ホルター心電図検査(24時間心電図検査)
- 運動負荷試験
- ABI検査
- 超音波検査(エコー検査)
心電図検査
心電図とは
心電図とは、心臓の筋肉が興奮する(活動する)際に生じる電気変化を記録したものです。一般に、脳の神経細胞や筋肉細胞が興奮(活動)すると、電気変化が生じます。これは神経細胞や筋肉細胞が生きている「証」であって、生物電気あるいは活動電流と呼ばれています。この活動電流を鋭敏な増幅器を用いて記録すると診断に役立てることが出来ます。神経細胞の活動電流の記録が脳波であり、筋肉細胞および心筋細胞のそれらはそれぞれ筋電図、心電図と呼ばれています。
正常心電図には一定の波形があり、これが乱れることにより色々な心臓病の診断をつけることが出来ます。
心電図で何が分かるの?
心電図で分かる状態には次のようなものがあります。
左室肥大/右室肥大/心房負荷/不整脈/心筋梗塞/冠不全/狭心症/心筋障害/WPW症候群/電解質異常(K,Mg,Caなど)
ホルター心電図検査(24時間心電図検査)とは
検査の目的
- 不整脈の有無や程度の判定
- 狭心症発作の有無や程度の判定
検査方法と評価
- 不整脈、狭心症などの心疾患では、発作的に症状や所見が出現することが多く、さらに非発作時の心電図が全く正常であることも少なくありません。そのような場合、長時間の心電図検査によって発作時の変化を記録し、疾患の有無や程度を判定する必要があります。
- 前胸部に数枚の電極を貼り付け、接続された携帯型記録器で日常生活における心電図を記録します。
- 通常、24時間の記録を行い、リズムや波形を専用プログラムで解析します。心拍数の推移、不整脈や心電図変化の有無などを調べ、さらに動悸や胸痛などの症状との対比を行います。
検査を受けられる方へ
- 電極と記録器のセットアップは15分程度で済みます。翌日、同じ時間にご来院いただき、記録器を回収します。記録の解析には1週間程度のお時間をいただいております。
- 検査中はできる限り普段と同じ生活をしていただきます。また、特定の行動(運動、肉体作業、飲酒など)で発作がみられる場合は、そのような行動を積極的に試してください。
- 行動内容、症状の有無等について記録用紙に記入していただきます。
超音波検査(エコー検査)とは
人の耳には聞こえない音(超音波)を体の表面にあてて体内の臓器から反射してくる音(エコー)を画像化して診断する検査です。
この検査では、各臓器の形や大きさ等の変化、血流の流れを、見ることができます。超音波検査は音を使用しているので、被爆がなく、痛みも伴いません。人体に影響がありませんから幼児や妊婦の方も安心して検査が受けることができます。
主な超音波検査項目と内容
- 心臓エコー:
心臓の動きや、弁の動き、壁の厚さ、血流の流れなどをみる検査です。 - 腹部エコー:
肝臓、胆のう、すい臓、腎臓、脾臓などを見る検査です。 - 頸動脈エコー:
心臓から脳へ続く頸の部分の血管(頸動脈)の状態を測定し、コレステロールのかたまりの有無や血管壁の肥厚の程度などから頸動脈の狭窄を検査し、脳梗塞の発症や動脈硬化の予防に役立てます。